Apple製品を真っ先に分解することですっかり有名になったiFixItが、もちろん今回の新しい「iPod」ファミリーも早速分解して、その写真を掲載しています。
「iPod touch」の分解
LCDディスプレイは内部ではネジ止めされておらず、両面テープで固定されており、リチウムイオンバッテリも接着剤で簡易的に留められているだけ。バッテリを取り除くと、Wi-Fiアンテナと回路が現れ、幅広のオレンジ色のケーブルでロジックボードと繋がっています。この形状やサイズはiFixItによると、デバイスの移動時に外部のノイズがデジタル信号を妨げるのを防ぐとのこと。
また、驚くべきことにBluetoothチップの「Broadcom BCM4325」が搭載されており、おそらくは「Nike+」をサポートするものと思われます(A2DPへの対応は不明ながら、おもしろいことにこのチップセットはFMラジオをサポートする)。
その他には、バッテリは3.7V リチウムイオン・ポリマーで、NANDフラッシュメモリはMicronのMLC(マルチレベルセル)が採用され、プロセッサはSDRAMがシステムインパッケージされたサムスン電子製ARMプロセッサが搭載されているとのこと。
「iPod nano」の分解
3.2m/mワイドのDockコネクタは、本体サイズ一杯であり、これ以上スリムダウンするのであれば、新たな規格が必要になりそうだと指摘されています。
ディスプレイカバーは曲面のガラス製で、エッジ部分が0.7m/m、中間の厚い部分でもわずか1.7m/m。このガラス部は内部で何の固定もされておらず、本体アルマイトの外装カバーからも分離が可能。LCDは第3世代iPod nanoと同じサイズであり、横長が縦長になっただけのようです。
その他、プロセッサはDRAMがシステムインパッケージされたサムスン電子製ARMプロセッサが搭載されており(データコードへの記載によると7月に製造された模様)、Flashチップは東芝製が使用されています。