「iPhone」最新ファームウェアv2.1リリース
Appleから、事前の告知通り「iPhoneソフトウェアアップデート」の最新バージョンとなる「v2.1」が、iTunes経由でリリースされています。対象となる機種は、初代「iPhone」および「iPhone 3G」で、Firmwareアップデート適応後のOSバージョンは、2.0.2から2.1 (5F136) になります。
今回のアップデートでは、ミュージックライブラリの中から相性のよい曲を選んでプレイリストを自動的に作成してくれる「Genius」機能が新たに追加されたほか、通話状況の改善やバッテリー寿命の向上、バックアップ所要時間の減少、全体的なシステムの安定性と信頼性の改善などが含まれています。
また、セキュリティアップデートも適応され、Appleのサイトによると、アプリケーション・サンドボックスやネットワーク、パスコードシステム、WebKitなどに関する多くの脆弱性が修正されています。
Appleからの情報によると、今アップデートには以下に示す不具合の修正および改良点が含まれています。
- 通話発信時のエラーと通話中のエラーによる回線切断の発生頻度の減少
- iTunesへのバックアップの所要時間の劇的な減少
- メールの信頼性の向上(特にPOPおよびExchangeアカウントのメールフェッチ時)
- 他社製アプリケーションのインストールの速度の向上
- 他社製アプリケーションが多数インストールされている場合にハングおよびクラッシュを生じる問題の修正
- SMSのパフォーマンスの向上
- アドレスデータの読み込みおよび検索速度の向上
- 3G信号強度表示の正確性の向上
- バッテリー寿命の劇的な向上
- SMS 着信時の警告音繰り返し機能(2回まで追加可能)
- パスコード入力に10回失敗後のデータ消去オプション
- Geniusプレイリストの作成機能
ほとんどのユーザを対象としたバッテリー寿命の劇的な向上
ここには記されていない新たな機能として、日本語入力が連文節変換に対応したことが確認されています。これにより、今までのように文節ごとに区切って入力しなくても、文節の区切りを自動的に判別して変換するようになります。
また、電波の信号強度表示(アンテナ)の本数が、これまでよりも多く表示されるようになったほか、「3G」アイコンの表示画像も変更されています。アンテナの本数が多くなったからといって、強いシグナルをキャッチできるようになった訳では無いと思います(Appleでは、「3G信号強度表示の正確性の向上」と言及している)。
「iPhone 2.1」へのアップデート時に気をつける点として、OSにあらかじめ「iTunes 8」をインストールしておくことと、アップデートボタンを押す前に「iPhone」の同期を済ませておくことが挙げられます。自動的に同期させている場合は、同期が終了する前にアップデートを適応させようとするとエラーが出るようです。
【Tsugawa.Tv’s Vision】
一言で言えば、特筆すべき新機能や大きな変更点があるわけではありませんが、システムの全体的な安定性および様々なシーンでのスピードアップが体感できています。あと、日本語の入力が少し楽になったこととアプリケーションのインストール時間が短縮されるとともにかなり安定しているように思われます。
また、iPodアプリの表示方法や使い勝手が向上しているほか、iTunesでの「iPhone」同期(バックアップ)時間がかなり短縮されています。
「iPhone 2.0」では、多くの新機能が加わりましたが、多くのバグやレズポンスの悪さからイライラすることも多かったと思います。今回の「iPhone 2.1」では、細かな修正点を積み重ねることでスムーズでシームレスな環境が提供されているように感じます。
【その他】
今回のアップデートでも、待望のコピペ機能は追加されませんでした。