MacDailyNewsでは、eWeek’s Microsoft Watchによると、Gartnerが算出した今年度の第1四半期および第2四半期の世界スマートフォンOS出荷台数調査を精査したところ、第3四半期の「iPhone」出荷台数を低く見積もってみても、ほぼ確実にAppleの「iPhone OS」が、Microsoftの「Windows Mobile」を超えるだろうと伝えています。
これによると、2008年上半期(Q1+Q2)に「Windows Mobile」は、およそ760万台出荷されており、これはスマートフォン世界市場において12%のシェアにあたります。しかし、Windows Mobileプラットフォームの魅力的なスマートフォンが近日いくつか発売されようとするなかで、Q3(第3四半期)はあまり期待できず、同OSの出荷台数は300万台程度に減少すると見られており、結論をいえば、440万台から600万台の出荷台数が見込まれている「iPhone OS」によって世界シェアで簡単に追い抜かされそうだということです。
昨年、Microsoft CEOのSteve Ballmer氏は、「iPhone」が世界市場の中で大きなシェアを獲得するチャンスは全く無いとインタビューのなかで答えていましたが、わずかその1年後にあっさりと逆転を許してしまい、同氏にとっても同社にとっても心理的に大きな痛手といえそうです。
今後、GoogleのAndroidも参入してくる超競争市場のなかで、モバイルコンピューティングでのシェアを大きく損なうようなことになれば、Microsoftにとっては一大事になりそうです。