JavaScriptベース・Webアプリの役割増大を示唆
AppleInsiderでは、WebKitプロジェクトチーム(The WebKit Open Source Project)が、今年6月に発表したコードネーム「SquirrelFish」と呼ばれる新しく進化させたJavaScriptインタプリタ(解釈プログラム)の改良版となる「SquirrelFish Extreme」を発表したと伝えています。
Appleが6月にSquirrelFishを発表してから、MozillaのTraceMonkey(FF)、GoogleのV8(Chrome)などJavaScriptの高速化が加速しており、Appleでは、今後「SproutCore」と呼ばれるオープンソースのJavaScriptフレームワーク開発を進めるとともに、Safari 4.0に「SquirrelFish Extreme」の搭載およびHTML 5へのサポートを実装する予定です。
SquirrelFish Extremeは、バイトコードの最適化やポリモーフィック型インラインキャッシュ、軽量なコンテクストスレッドJITコンパイラ、JIT基盤を採用した正規表現エンジンを搭載しており、オリジナルSquirrelFishの約2倍、Safari 3.0よりも実に10倍高速になっています。
【Tsugawa.Tv’s Vision】
こうした進化により、JavaScriptベースのWebアプリの存在は大きくなる一方で、さらに「iPhone/iPod touch」向けモバイル版「Safari」の高速化やインタラクティブな実行環境の提供を目指すものでもあります。
なお、「Safari 4」は既に開発者向けにシードされています。