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任天堂の新製品「DSi」はiPod touchと一部競合?

DSi – カメラや音楽、ネット閲覧機能追加も、あくまでゲーム主体

任天堂が、「任天堂カンファレンス2008秋」において、「ニンテンドーDS Lite」に続く携帯型ゲーム機として「ニンテンドーDSi(ディーエスアイ)」を2008年11月1日から18,900円(税込)にて発売すると発表しました。

「DSi」はスリム化され、画面がやや大きくなり、カメラ機能が新たに搭載されたほか、音質の向上がはかられた音楽再生機能やWi-Fi通信環境下でのインターネット閲覧も可能になるなど、Appleの「iPod touch」と重なる機能が多く目につきます。
しかし、任天堂自身もプレスリリースのなかで触れている通り、新機能のカメラ(30万画素)や音楽はあくまでも「画像や音楽を遊べる」ものであり、ゲーム機能のプラスαとして提供されるエレメントのようです。
その一方で「ゲーム」+「音楽」+「インターネット」という主軸の機能は「iPod touch」と同じであり、大きいくくりでいえば競合するデバイスだといえるでしょう。

デバイスの方向性はやや違うが、取り巻く環境はAppleそっくり
また、ミュージックプレーヤーソフト「ニンテンドーDSiサウンド」やオンラインショップの「ニンテンドーDSiショップ」、そこから有償提供される「ニンテンドーDSiウェア」、無償提供されるWebブラウザ「ニンテンドーDSiブラウザー」など多くの面でAppleのビジネスモデル(それぞれAppleだと「iTunes」、「App Store」、「iPhone/iPod touchアプリ」、「Safari」)とかぶっているといえます。

DSの販売台数は2008年6月末時点で、国内で2,297万台、世界での累計販売台数は7,754万台となっています。