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Mozillaの携帯ブラウザ「Fennec」 ジェスチャモジュール実行のデモ

Mozillaが開発を進めているタッチスクリーン対応の携帯プラットフォーム向けフルブラウザ「Fennec」(開発コードネーム) に、ジェスチャエンジンを搭載して実行しているデモビデオが公開されました。

デスクトップ版Firefoxでは、Webブラウザのシェアを世界的に拡大しているMozilla Foundationですが、モバイル版では出遅れており、昨年の10月にアルファ版をリリースしたばかりです。
Google 「Android」と Apple「iPhone」は「WebKit」エンジンですが、Fennecはデスクトップ版Firefoxと同じ「Gecko」エンジンを搭載しています。
下のビデオは、ローカルのデスクトップ(Mac)上で行ったデモンストレーションです(Fennecはデスクトップマシンにもインストール可能)。

画面上で描くジェスチャをブラウザが読み取って、さまざまなアクションを実行しています。
例えば、新しいウィンドウを開くには、時計回りの方向に円を描き、ブラウザのホームページに戻るには家のマークを描くといった感じです。
これらは、限られたスペースしか無いモバイルデバイスのスクリーン上に、邪魔なボタン類の表示を不要とする有効なアイデアだと思います。
例えば、iPhoneのSafariブラウザでは、画面の下に、「前の画面に戻る」ボタンやブックマーク用のボタンなどが常時表示されています。
このビデオのデモが実装されれば、ブックマークや新規ウィンドウの操作がスクリーン上のジェスチャで認識されるため、操作の簡略化やスクリーンが有効に使えるというメリットが生じます。

開発者のFelipe氏は、このデモはユーザーエクスペリエンスのアイデアとコンセプトを示すものであり、モバイルデバイスとクロムレスブラウザで有効なテクノロジになるだろうとコメントしています。