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Intel製SSD – 長期的な使用でパフォーマンスが著しく低下?

Intelの超高速SSDは長期的使用でパフォーマンスが低下する?- Intelは反論

昨年秋にリリースされたIntel製SSD (Solid State Drive)「X25-M」は、リード250MB/s・ライト70MB/s、MTBF (平均故障間隔) 120万時間という高性能を売りにして、発売直後は80GBモデルで8万円弱という高値で販売されていましたが、最近になり一部Intel製SSDの大幅な価格下落に伴い、X25-Mについても現在店頭では4万円弱で入手可能となっています。

この大幅な値下げと関係しているかどうかは別として、Electronistaでは、PC PerspectiveX25-Mを長期的に使用した場合の性能テストを行った結果、SSDの継続的な使用によって著しくドライブの処理速度が低下する結果となったと伝えています。

今回のテストは、Windows XPやVistaなどのプラットフォームで、アプリケーションやゲームの繰り返しインストールやコピー処理のバッチなど数十もの異なるシナリオのもと「リアルな使用環境」を再現して行われたとのことです。
結果的に、X25-Mドライブ内部のフラグメンテーション(使用領域の断片化)が確認されたほか、古いX25-Mは新しいX25-Mと比べると常にパフォーマンスが劣ることや、さらにIntelの公表しているスペックと比較して性能が著しく劣っているケースもあったと指摘しています。

これに対してIntelは、行われた擬似的なテストは実際の使用環境を反映していないと述べ、Intelのラボで独自に検査を行ったところ、そのような結果は得られなかったと反論しています。さらに、ベンチマークテストのデータは、実際のPCのユーザ体験を示すものでは無いとも言及しています。
Intelは、SSDであれHDDであれ、ドライブ容量が一杯になればシステムパフォーマンスは低下すると一般論を述べながらも、今回のPC Perspectiveのテスト結果は想像を超えるものだと指摘しています。