1月のパソコン国内出荷実績、前年比で出荷台数2割減、売上3割減
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA: Japan Electronics and Information Technology Industries Association)が、2009年1月のパーソナルコンピュータ国内出荷実績を発表しています。
AppleやNEC、富士通、ソニー、パナソニックなど大手13社の自社統計を JEITA が取りまとめて発表したもので、これによると1月のパソコン出荷台数は60万1千台(前年比81.3%)となり、うちデスクトップは20万台(同76.7%)、ノート型は40万台(同83.9%)という結果になっています。
また、1月のパソコン出荷金額は652億円(前年比70.4%)となり、うちデスクトップは230億円(同71.0%)、ノート型は422億円(同70.1%)となっています。
そのほか、地上デジタルチューナ内蔵PCは2万6千台(前年比68.6%)となり、うちデスクトップは1万5千台(同53.8%)、ノート型は1万台(同114.6%)となっています。また、ワンセグチューナ内蔵PCは4千台(同130.7%)となっています(*地上デジタルチューナとワンセグを同時に内蔵している場合は地上デジタチューナ内蔵としてカウント)。
JEITAでは、企業向け需要が景気悪化の影響を受けて低迷しているものの、コンシューマ向けは年末商戦に引き続き堅調に推移していると述べています。
【Tsugawa.Tv’s Vision】
出荷台数が2割減少したのに対して、売上面ではそれを大きく超え3割も減少したのは、低価格帯ミニノートPC(ネットブック)の売上が大幅に伸びていることを示唆しています。この分野に進出していない企業は数少なくなりましたが、ネットブックに頼るビジネスモデルがどこまで持続できるかは不透明であり、必ずしも企業の収益面でプラスになるとも限りません。
もっとも、仮にMacBookが3-5万円で発売されたなら、Macの市場シェアが飛躍的に上昇することは想像に難くありません。Appleは、ネットブックを出すつもりはないという方針を示していますが、長引く経済不況のなか、その方針が変わりつつあるようだとも一部で指摘されています。