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アドビとTIが技術提携、OMAPプラットフォームにFlashとAIRを搭載へ

シームレスなWeb閲覧とRIAをOMAPプロセッサベースの機器で実現

 

Adobe Systemsとテキサス・インスツルメンツ(TI)は4月2日、米ラスベガスで昨日開幕した無線通信業界のカンファレンスCTIA Wireless 09 において、Adobe Flashプラットフォームの中核となる二つのコンポーネント、「Adobe Flash Player」と「Adobe AIR」を「TI OMAP(Open Multimedia Application Platform)」モバイルアプリケーションプラットフォームに対して最適化するための技術提携を発表しました。

 

今回のアドビとTIの提携により、電気機器メーカーや開発者はOMAPを最大限に活用することで製品の開発期間を短縮できるほか、機器の性能を高め消費電力を削減することが可能になります。
これらの機器向けに最適化された「Adobe Flash Player 10」のプレリリース版は今年の夏に電気機器メーカー向けに提供され、正式版の提供は2010年第1四半期に予定されています。「Adobe Flash Player 10」プレリリース版に対応したOMAPソリューションは、2009年下半期に電気機器メーカーと開発者向けに提供される予定となっています。

 

アドビ システムズのプラットフォーム部門担当GMデイビッド ワドワーニ(David Wadhwani)副社長は、

Adobe FlashはWebにおけるリッチ アプリケーション、コンテンツ、動画向けの主要なプラットフォームです。今回の技術提携はWebコンテンツとインターネット体験を携帯端末でも利用できる大きな一歩となるものであり、ユーザーはお気に入りのコンテンツに時間や場所を問わずにアクセスできるようになります。スマートフォンやMIDなど世界中の様々な携帯端末において表現力豊かな閲覧体験が提供できるように、OMAPプラットフォームとZoom OMAP34x-II MDPについてTIと協力して開発を進めていきます

と述べています。

TIのOMAPプラットフォームは、幅広いサポート・ネットワークとオープンソースを含むソフトウェア・ポートフォリオを備えた高性能で低消費電力のアプリケーションプロセッサであり、携帯電話やマルチメディア機器など多様なアプリケーションの差別化とスピーディな開発を可能にします。

 

テキサス・インスツルメンツは、様々な形態の機器向けに一貫したランタイム環境を実現するための業界イニシアティブOpen Screen Projectへの参加を表明しました。