米Cisco Systemsは米国時間4月9日、アプリケーション管理・自動化ソリューション開発会社であるTidal Softwareを、1億500万ドルで買収するで方針あると発表しました。
Ciscoは、今回のTidal買収により、サーバやネットワーク、デスクトップなどの業務全般におけるアプリケーションのパフォーマンスを、タイムリーかつ正確に低コストで管理・自動化できるようになるとしており、同社データセンター戦略の強化を目指す構えです。
同社は、仮想化の能力を最大限に引き出す次世代データセンターの開発に取り組んでおり、その一環としてスタートさせたデータセンター・アーキテクチャ「Unified Computing」構想に、Tidalのソリューションを統合させたいとしています。
Ciscoはまた、今回のような最新技術の「開発・買収・提携」を行うことにより、新規市場へ迅速に参入できると述べ、市場の重要な変化を捉えることを狙いとした戦略の一例となるとも言及しました。
シスコのゲイリー・ムーア サービス担当副社長は、
今やネットワークは、ミッションクリティカルなアプリケーションを管理・維持するための論理プラットフォームになったとシスコは考えています。
Tidal Software買収によって、シスコは、ビジネス・アプリケーションのパフォーマンスを最適化し、運用のベストプラクティスをリアルタイムで自動化する機能を強化することにより、運用コストの大幅な削減を目指します
と述べています。
シスコは、買収に伴うTidalの人材流出を防ぐために、残留する従業員に対してインセンティブを提供する予定だとしています。
買収が完了した時点で、Tidalの従業員は、シスコのアドバンスト・サービス部門に統合されます。
今回の買収は、シスコの2009年会計年度第4四半期中に完了する見込みであり、買収は一般会計基準(GAAP)に基づいて計上されます。