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富士通研、一定時間でデータが自動消去するUSBメモリを開発

CPUやバッテリを搭載、USBメモリの紛失やWinnyなどによる情報漏えい対策として期待

 

富士通研究所とFujitsu Laboratories of America(富士通研究所の米国拠点)は、単体でも一定時間が過ぎると自動的にデータが消える安全なUSBメモリと、同USBメモリ中のデータを特定のサーバにしか保存させないファイル・リダイレクト技術を開発したと発表しました。
この新しい技術によって、顧客先から機密情報を預かり、安全に社内に持ち帰り管理活用する、といったセキュアな環境を構築することができるとしています。

 

発表されたUSBメモリは、内部にCPUやバッテリを搭載する特殊なアーキテクチャになっており、一定時間を過ぎたり、許可されていないPCに接続した場合には、自動的にデータを消去したりUSBメモリとして利用できなくすることが可能だといいます。
例えば、PCから取り外して24時間経過すると自動的にデータが消去する、または登録外のPCに1度でも挿したら消去するなどのセキュリティポリシーを設定することができるとのこと。

 

さらに、同USBメモリと一緒に持ち出すPC上にファイル・リダイレクト・ソフトウェアをインストールしておくと、USBメモリ内のデータのコピー先を、USBメモリと特定サーバだけに制限することも可能で、機密情報のメールへの添付や、印刷を禁止することにも対応。
PC内部のハードディスクへの書き込みを禁止するため、PCやUSBメモリに残った機密情報が流出する事故が防げるとしています。

 

この2つの技術を組み合わせることで、安全に社内外で情報を持ち運ぶ環境を構築することが可能となり、万一、本USBメモリを紛失したとしても一定時間が過ぎるとデータは消去されるうえ、機密データはUSBメモリと情報管理サーバ以外には残らないので、PC経由で間違って流出するということも無いといいます。

 

発表された新技術は、富士通のプロジェクト管理サービスと連携して社内試行を行っており、今後、製品化を目指した検証を進める予定になっています。