イー・モバイルは7日、2009年5月1日付けで、3.9世代(3.9G)移動通信システム(LTE)導入のため、特定基地局開設計画の認定申請を総務省に提出したと発表しました。
今回、イー・モバイルが認定を申請した第3.9世代移動通信システムは、「LTE」(Long Term Evolution)などの国際標準技術であり、同社では、他事業者に先駆けて東京23区内でLTEの屋外実証実験を行うなど、導入準備を進めていました。
LTEとは、第3世代移動通信システム「W-CDMA」の高速データ通信規格「HSPA」をさらに進化させた通信規格で、下り100Mbps以上、上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指して、W-CDMA方式の標準仕様を策定する3GPPが標準化を進めており、多くの通信事業者が採用を表明しています。
また、イー・モバイルは、LTEを国際的に普及推進する団体「LTE-SAE Trial Initiative(LSTI)」に加盟したことも発表しました。
LSTIは、2007年5月に設立され、LTEの機能・性能評価、機器の相互接続検証やフィールド試験など、LTEのスムーズな商用化のための技術開発を主な活動としています。現在LSTIには、国内外で30社以上の通信事業者およびベンダーが加盟していますが、イー・モバイルによれば、LSTIへの加盟は、日本の通信事業者としてNTTドコモに続き、2番目の承認になるということです。
同社は、今後、3.9世代移動通信システムによる高速かつ大容量のサービス提供にむけて、さらに準備を進めていく予定であるとともに、LSTIの活動を通じて、日本のモバイルブロードバンドサービスの成長に向けて貢献したいとしています。