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2009年第1四半期の世界携帯電話出荷台数は前年同期比11.9%減

2009Q1世界携帯電話市場調査、出荷台数が2億5,560万台にとどまる

 

モバイル関連市場調査会社米ABI Researchによると、2009年第1四半期における世界の携帯電話出荷台数は、前年同期より3,500万台少ない2億5,560万台となり、前年同期比で11.9%減、前期比だと20%も落ち込んだということです。

 

例年、ホリデーシーズン後の第1四半期は出荷台数が減少しますが、今年の第1四半期の落ち込みは急激であり、このようなレベルの出荷減少は今までに無い現象。
同社担当ディレクタであるケビン・バーデン氏によると、業界も消費者も守りに入っており、利益を確保するために、メーカーは生産を減少させ、キャリアと販売店は在庫を減らしているおり、消費者は今使っている携帯電話の機能に満足し、買い控えに走っていると分析されています。

 

最も出荷台数の割合が多いアジア太平洋地域は、予想を上回る前年同期比8%減にとどまったものの、ラテンアメリカ地域は、通貨価値の下落が影響し、世界でもっとも大きな減少(約28%)となりました。

 

世界の携帯電話市場が停滞するなか、市場調査会社Gartnerが先月発表した2009年第1四半期のスマートフォン市場調査によると、高性能電話機(スマートフォン)の出荷台数は、前年同期比で12.7%増の3,640万台となっており、Appleの「iPhone」やResearch In Motionの「BlackBerry」といった人気でバイスの高い成長率がスマートフォン市場を牽引しているとされています。
今や、携帯電話市場のなかでスマートフォンの占める割合は、13.5%にまで達しており、2009年第2四半期以降も、「iPhone 3G S」や「Palm Pre」、「Nokia N97」などの登場により、そのシェアは更なる拡大が予想されています。