MSとY! がついに提携合意=Y! がMSのBing検索エンジンを導入へ
ソフトウエア最大手の米Microsoftとネット検索大手の米Yahooは29日(米国時間)、今後10年間に渡るインターネット検索および広告分野における包括的な提携に合意したと発表しました。
これにより、Yahoo! は、同社検索技術ライセンスをMicrosoftに提供して、自社サイトでMicrosoftの新しい検索エンジン「Bing」(ビング)を導入することになります。
また、連動型広告プラットフォームを一本化して独占的な協力関係を構築するとともに、Microsoftは、最初の5年間に、Yahoo! で表示する広告掲載売上のうち88%をYahoo! 側に支払う取り決めとなっています。ただ、ディスプレイ広告などでは統合に至りませんでした。
この提携は、米司法当局の認可を条件に、2010年初めまでに手続きを完了する予定。
Microsoftは昨年1月末、Yahoo! に対して総額446億ドルでの買収を提案しましたが、同年5月に決裂。その後、Yahoo! は、Googleとのネット広告分野での提携を模索したものの、独占禁止法に抵触する可能性から破断していました。
Microsoftは、2009年6月期決算で業績が落ち込み、Yahoo! もここ数年業績が悪化していました。
なお、米ネット検索市場におけるGoogleのシェアは65%で、同8.4%のMicrosoftと同19.6%のYahoo! を併せると約28%になります。