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HPとオラクル、次世代情報システム基盤ソリューション・センター設立

HP Oracle次世代情報システム基盤ソリューション・センター

 

日本ヒューレット・パッカード(HP)と日本オラクルは、次世代データセンターの基盤になるミッション・クリティカル(基幹)システムに求められる技術を体感できる「HP Oracle次世代情報システム基盤ソリューション・センター」を、東京都千代田区の日本ヒューレット・パッカード本社内に設立すると発表しました。

HPは、全世界に展開していた85の自社データセンターを3つに統合した経験に基づき、次世代の情報システム基盤を構築する技術として「信頼性」、「柔軟性」、「管理性」が重要だとしたうえで、厳しい経済環境のなか、「HP Oracle次世代情報システム基盤ソリューション・センター」を設立することで、仮想化やその他の技術を駆使し、次世代データセンターに求められるシステム要件を、より高いコスト効率で実現する技術として顧客に実証、体験してもらいたいとしています。

 

昨今、開発環境やメールなどのサービスを、安く・簡単に・すばやく提供するというデータセンターの需要が拡大する一方で、社内で利用する基幹システムのデータセンターでは、高いセキュリティ環境、ビジネスの変化への迅速な対応、24時間365日のサービス提供などが求められています。

 

「HP Oracle次世代情報システム基盤ソリューション・センター」では、日本HPが提供するオープン・プラットフォーム環境で長期にわたり培ってきたシステムの仮想化、自動化、自律化のソリューション活用を前提に、「Oracle Database 11g」のデータ管理、運用管理「Oracle Enterprise Manager」の技術などを組み合わせて、企業構内で構築する基幹情報システムの基盤の技術実証をデモンストレーションを通じ行われます。
このセンターは、2009年5月、HP東京・市ヶ谷に開設された「HP実機体感センター」内に開設され、同センターに設置された「HP Integrity Superdome」および 「HP Integrity ブレードサーバー」を含む、100台以上の物理サーバー環境の一部を組み合わせ、「Oracle Database 11g」仮想化環境を構築し、各デモンストレーションシナリオに合わせて構築されます。

 

 

体感できる実証デモンストレーションは以下のとおり。

 

・止まらない、止めずに済むサービス基盤
CPUやメモリの障害を例にとり、これらがプラットフォーム上で自動的に切り離された場合、「Oracle Database」も自動的にリソースの変更を検知し、止まることなく処理が継続される様子を見ることが可能に。また、故障した部品をサーバーや「Oracle Database」のインスタンスが稼働したまま交換可能であり、止まらないというだけでなく、止めずに済むサービス基盤が実現できることを体感できます。

 

・ ビジネスの変化に瞬時に適応するコンピューティング環境
急激なアクセスの増加を例にとり、自動的にCPUなどのリソースが追加される様子や、あらかじめ増設するハードウェア部品をシステム内に搭載しておき、不足した時点から利用可能で、かつその時点からの課金となる、HPの自律化、仮想化の仕組みを実機で体感できます。このとき「Oracle Database」も仮想化サーバー上のリソース変動に対応し、リソースに応じたデータベースの環境を自動的に設定することが確認できます。

 

・仮想化・自動化時代のシステム管理
次世代情報システム基盤では、仮想化システム上で自動的にリソース変更が実施され、「Oracle Database」も自動的にそれに追随して動作を続けます。このときどのようにシステム管理を行うことができるのか、「Oracle Enterprise Manager」を使用したデモを通じて体感することができます。次世代情報システム基盤では、管理者は何が起こっているのか不安を感じる必要がなく、安心して本来の仕事に専念することができます。

 

 

日本HPと日本オラクルは「HP Oracle次世代情報システム基盤ソリューション・センター」での実証を介して、大量のトランザクションやデータ量を擁し、止まることが許されない基幹システムを保有する企業に向けた提案活動を協業して行うとしています。

 

【参照URL】HP 実機体感センター