メインストリーム向けCPU「Core i7/i5」発売＝Nehalem世代へ突入
Intelは8日、開発コード名「Lynnfield」と呼ばれていたデスクトップパソコン向け新プロセッサ「Core i7 」と「Core i5」を正式に発表しました。
「Core i7/i5」は、ハイエンドの「Bloomfield」（Core i7-900番台）と同じ45nmプロセスの「Nehalem」マイクロアーキテクチャベースであり、新ソケット「LGA1156」を採用し、メモリチャンネル数は2、コア数は4、最大TDP（熱設計電力）は95Wなどとなっており、Core i7-900番台の機能を抑えることで、低価格化を実現しています。
発表された新CPUは「Core i7-870（2.93GHz）」、「Core i7-860（2.80GHz）」、「Core i5-750（2.66GHz）」の3種類で、OEM向け1,000個ロット時の単価は、「Core i7-870」が54,560円、「Core i7-860」が27,570円、「Core i5-750」が19,030円となっています。
「Core i7-870/860」は、高速化技術「ハイパー・スレッティング・テクノロジー」（Hyper-Threading）機能を備え、8スレッド処理、3次キャッシュは8MBとなっており、一方の「Core i5」は、HT機能を備えておらず、4コアでスレッド数は4、3次キャッシュは8MBで、対応メモリはDDR3-1,333。
負荷に応じてコアごとに周波数を切り替えて消費電力を抑える「ターボ・ブースト・テクノロジー」や、キャッシュサブシステムの効率化技術「インテル スマートキャッシュ」、帯域幅の拡大と低レイテンシーを実現する「QuickPath インターコネクト」などの搭載により、ワークロードに合わせてパフォーマンスが最大化され、アプリケーションのマルチタスク処理が高速化されます。
すでに同日、デルやマウスコンピューターなどのほか、ドスパラ、パソコン工房、ツクモなどから「Core i7 (800番台) /i5 (700番台) 」を搭載するデスクトップPCが次々に発表されています。
また、既に発表されている新CPUに対応する「Intel P55 Expressチップセット」を搭載したマザーボードも、ASUSTeKやGIGABYTEなどから販売されています。