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T-Mobile UKとOrange UK、英国のモバイル事業統合=英国最大の携帯電話会社に

O2 UKを抜いて英携帯電話シェアトップに

 

ドイツのDeutsche TelekomとフランスのFrance Telecomは9月8日(現地時間)、英国のモバイル事業を統合して、新たに折半出資会社を設立する計画であることを明らかにしました。
10月末までに契約が締結される予定で、新しい会社名は決定されておらず、手続き終了後18カ月間は現在の会社名が維持される予定です。

 

発表によると、両社はすでに排他的交渉に入っており、Deutsche Telekom傘下のT-Mobile UKとFrance Telecom傘下のOrange UKを対等合併させて、英国モバイルユーザ数の37%(2,840万人)を抱える、同国最大の携帯電話会社を設立する計画だということです。
新会社のCEOには、Orange UKのCEOであるTom Alexander氏が就任し、COOにはT-Mobile UKのCEOであるRichard Moat氏が就任する予定。

 

両社によれば、この合併によって、ネットワークの統合や販売店舗・サポートなどの合理化により、多額の運用コスト削減が可能になるほか、ネットワーク品質の向上や新しいモバイルサービスの提供などにより、ユーザは多くの恩恵を享受できるとしています。

 

両社ともに英国外ではApple製スマートフォン「iPhone 3GS」を販売していることで知られ、独T-Mobileはドイツで取り扱っているほか、Orangeはフランスをはじめスイス、オーストリア、ベルギー、ポルトガルなどで販売しています。
最近、T-Mobile UKは、英国の一部顧客に対して、「iPhone 3G」の販売を開始したと報告されており、今回の英国での勢力図塗り替えにより、同国で独占販売権を持つO2 UKへの大きなプレッシャーになったことは想像に難くありません。