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Adobe、スクリプト制作ツール「Adobe Story」ベータ版をAdobe Labsで公開

映像制作の企画・プリプロダクション用ソフト=Creative Suiteへの統合を予定

Adobe Story

Adobeは、オランダ・アムステルダムで11日にキックオフとなった2009国際放送見本市(IBC2009)において、オンラインとオフラインのどちらでも使用でき、複数メンバーでコラボしながら、映像制作の企画・プリプロダクションから制作を始めることができるスクリプト(台本)制作ツール「Adobe Story」の提供をAdobe Labsを通じて開始したと発表しました。
システム要件は、Windows Vista(要 Internet Explorer 7.0 以降)、Windows XP(要 Internet Explorer 6.0 以降または Firefox 2.x/3.0/3.5 以降)、および Mac OS 10.5.x(要 Safari 3.x/4.x、Firefox 2.0/3.0/3.5 以降)となっており、プラグインとしてFlash Player 10.x 以降が必要です。

 

Adobe Story」は、ビデオ制作ワークフローの効率改善と制作コスト削減を目的として開発され、映像制作における企画・プリプロダクション用のソフトウェアで、今後発表されるAdobe Creative Suiteファミリーをはじめとする同社製品群に組み込まれる予定です。

 

台本の情報を「Adobe Story」で入力や読み込ませると、重要なメタデータが「Creative Suite Production Premium」に含まれる他の製品に自動送信され、素材の取り込みや編集作業の効率が改善されるといいます。
また、豊富なビジュアル効果を備えた環境が用意されており、プロジェクト参加者が互いのアイデアをいつでもやり取りするこができるほか、Microsoft WordやFinal Draftを含むさまざまなアプリケーションからの台本の読み込みや、Adobe PDF、テキスト、XML、Movie Magic、CSVなどのフォーマットへの書き出しも可能です。

 

Adobe Systemsダイナミックメディア部門 バイスプレジデント兼ゼネラル マネージャーのジム ジェラルド(Jim Guerard)氏は、

今日、放送局やメディア企業はコンテンツの作成と配信の手段に変革をもたらす新たなビデオ ワークフローを求めています。プリプロダクション段階で制作された台本のデータをその後のワークフローに活用することでAdobe Storyは制作ワークフローの劇的な合理化とトータルコストの削減だけでなく、エンターテインメントの双方向性と魅力を高めることのできる画期的な新しいツールを企業に提供します

と述べています。

 

「Adobe Story」のデモビデオはこちらに用意されています。