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NEC、日立、カシオが携帯端末事業統合へ=首位シャープに迫る国内2位に

「国内シェア1位を目指す」- NECカシオ モバイルコミュニケーションズ

先月末に報じられた通り、NEC、日立製作所、カシオ計算機の3社は9月14日、2010年4月に携帯電話機開発事業を統合して、新会社を設立すると発表しました。
NECは同社の携帯部門を分社化して100%子会社を設立し、日立とカシオが2004年4月に設立した共同出資会社「カシオ日立モバイルコミュニケーションズ」を吸収合併して、新会社名は「日立」の名が抜け「NECカシオ モバイルコミュニケーションズ」となります。
設立時の資本金は10億円で、2010年6月までに増資される予定であり、6月時点での出資比率はNEC70.74%、カシオ20%、日立9.26%となり、NECにとっての連結子会社になります。

 

今回の統合により、新会社「NECカシオ モバイルコミュニケーションズ」は、携帯端末市場シェアが19%となり、パナソニックを抜いて業界第2位に浮上するとともに、首位シャープに迫ることになります。
国内携帯電話メーカーは、市場が飽和状態であるのに加え、支払いプラン変更に伴う買い替えサイクルの長期化および端末代金の値上りなどで、慢性的な販売不振が続いており、今回の3社統合により、デバイスの開発・資材コスト削減や海外市場への販路拡大などを強化することで、生き残りを目指したいという思惑があります。