Tsugawa.TV

米HPマーク・ハードCEOが引責辞任=セクハラ+不正請求疑惑で

トップ辞任で株価急落

HP CEO Mark Hurd

PC世界最大手の米HP(ヒューレット・パッカード)は6日(現地時間)、セクハラ疑惑の渦中にあったマーク・ハード(Mark Hurd)CEOの辞任を発表した。
同社は今年6月下旬、ハード氏からセクハラ行為を受けたという元契約社員女性の主張を受けて調査を開始し、外部調査の結果、セクハラに関する社内規定には抵触しないが、同社のビジネス倫理に反する行為があったという結論に達した。一部報道によると、経費の不正請求疑惑も重なったという。
なお、暫定CEOには、キャシー・レスジャック(Cathie Lesjak)CFO(最高財務責任者)が就き、今後は、社内外から後任を探すことになる。

 

HPのSBC(業務上の行動指針)には、倫理的および法律上の社会的責任に関する同社の根本原則となるものだと明記され、重視するポイントとして「個人としても、また企業人としても誠実であることはかけがえのないことである」や「尊敬と信頼が成功の要である」ことなどが挙げられている。

 

2005年4月にCEOに就任したハード氏は、「5年も務めてきたポジションを辞めるということは苦渋の決断であったが、辞任することが唯一の選択肢だ」という声明を出した。同氏には、1,220万ドルの退職金のほか、譲渡制限付株式約33万株が支給されるという。
トップ辞任というニュースを受けて、HPの株価は一時10%近く下落した。