スマートフォンでも利用可能なドキュメント変換クラウドサービス
富士フイルムは8月16日、WordやExcel、PowerPoint、PDF、JPEGなどの各種ドキュメントファイルを、携帯電話をはじめとする多様なモバイル端末向けに最適化して自動的に圧縮・配信する画像変換技術「GT-Document(GTドキュメント)」のAPIをクラウド型でトライアル公開すると発表した。今年12月1日の有償サービス開始に先立ち、11月末まで無償で利用できる(要登録)。
「GT-Document」は、様々な電子文書・ドキュメントをサーバ上で高速・高精細なJPEG画像に変換して、携帯電話や「iPhone」などのスマートフォンをはじめ、「iPad」 、ノートPCなどのモバイル環境で、セキュアにドキュメントを閲覧できるビューアソフト。
3G対応の携帯端末に対応し、ほとんどの処理をサーバ側に集中させたシステムアーキテクチャ(シンクライアント方式)を採用しているため、個人情報や機密情報の漏洩リスク低減につながっている。
また、独自の画像処理技術により、文字や図面など線画データのにじみ・かすれが少なく、高品質な画面表示が可能。すでに同社の「Keitai Remote メールアクセス」に搭載されている。
富士フイルムでは、この技術により、PCと携帯端末でのドキュメントの機能や表現の違いを無くすとともに、携帯端末特有のユーザインターフェースを活かせるよう進化を進めたいとしており、今後は、CADデータなどさまざまなフォーマットへの対応やさらなる高精細な表示を実現していく予定だ。
[参考URL]富士フイルムのケータイサービス