世界的なスマートフォン需要の高まりを受け、国内の大手電子部品メーカーの業績が大幅に改善していることが分かった。
このうち、スマートフォン特需の恩恵を受けている企業は、リーマンショック前と比べて、8〜9割近くも営業利益が回復しており、テレビが不振のデジタル家電大手と対照的な結果となった。
特に、タッチパネル向け光学フィルムで世界トップシェアの日東電工や、セラミックコンデンサでトップの村田製作所などが利益率を大きく伸ばした。
しかし、2011年以降の見通しとして、Appleなど大手メーカーからの値下げ圧力や、アジア勢との競争激化が予想されるため、今後もこの勢いが続くかどうかは不透明だといえる。