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Amazon、2週間以内に「Kindle Fire」のソフトウェア・アップデートを公開へ=ユーザからの苦情に対処

米Amazon.comは米国内で販売しているAndroidタブレット「Kindle Fire」について、今後2週間以内にソフトウェア・アップデートを公開する方針を明らかにした。

 

「Kindle Fire」は199ドルという“原価割れ”低価格が受けて販売台数を伸ばす一方、Amazonのカスタマーレビューには多くの苦情が寄せられている。

 

「Kindle Fire」への不満として目立つのは、音量調整の物理ボタンが付いておらず、バーチャル・コントローラを表示させるために何度もクリックしなければならない点だ。
また、電源スイッチがデバイス下側面に配置されているため使用中に偶然触れてしまうことが多い点、プライバシー設定やペアレンタルコントロールの欠如なども挙げられている。
また、AmazonオリジナルのWebブラウザ「Silk」についても、ページ読み込みに時間が掛かり過ぎるとユーザからの攻撃対象になっている。

 

ユーザインターフェースの専門家であるJakob Nielsen氏は、その使用感を「がっかりするほど貧弱」と述べ、7インチサイズは操作性が悪く、「指は爪楊枝ほど細くはない」と指摘。さらに、「Fireは失敗作であり、お薦めできるような代物ではない」とまでこき下ろしている。

 

AmazonのスポークスマンDrew Herdener氏はNYTimesに対して、「我々は2週間以内にアップデートを配信する」と述べており、これを適用することでパフォーマンスやマルチタッチナビゲーション、プライバシー設定が改善される予定だという。

 

Amazonは「Kindle Fire」を今期だけで300〜500万台販売するとみられており、さらに、2012年春にはより画面サイズの大きい次世代タブレットを投入するとも噂されている。
また、年明けには米国外で「Kindle Fire」を展開するとの報道もあり、「iPad」キラー本命デバイスがユーザからのクレームを乗り越えて、Appleの市場独占を崩すか注目される。