シャッター音を消して写真撮影ができるスマートフォン向けアプリ「無音カメラ」が盗撮に使われ逮捕者が出るなど社会問題化するなか、総務省は「アプリ自体の性質より、利用者側の問題で、現時点で対策は検討していない」との見解を示した。
「無音カメラ」のなかには、シャッター音が出ないだけでなく、ウェブサイト画面を表示しながら撮影できるものや電源が入っていないような黒い画面にもかかわらず撮影できるものなどもあり、“多機能化”が進む。
一方で、眠っている子供や敏感な動物の撮影時など、シャッター音が発生しないことが求められるシーンもあり、利用者のモラルだけに委ねられているのが現状だ。
NTTドコモは問題を深刻に受け止めて対策を講じる方針だが、ソフトバンクモバイルは「アプリ自体をキャリアが規制するのは難しい」としている。