12月10日に発売となったソニーの“iPod touchキラー”こと「Zシリーズ」が、携帯オーディオプレーヤーの売上ランキングでトップ10に飛び込んだ(BCNランキング)。
同社初のAndroidベースのウォークマンで、iPod touchとiPhoneの関係同様、電話機能が無いため通信費を払わずに使用できるのが魅力。もちろん、Androidマーケットを通じて多彩なアプリをインストールできる。
10位にランクインしたのは、32GBモデル(NW-Z1060)のブラック。また、13位に同容量のレッドが入っており、17位にも64GBモデル(NW-Z1070)のブラックが入るなど、トップ30に4機種がランクインした。集計期間が12月5日~11日であることを考慮するとまずまずのスタートを切ったといえるだろう(発売は10日)。
「Zシリーズ」の主な仕様として、ディスプレイはタッチパネル対応4.3インチTFT液晶(480×800ドット)、プロセッサはNVIDIA製1GHzデュアルコア「Tegra 2」、メインメモリは512MB、OSはAndroid(ver2.3)など。また、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth(Ver 2.1+EDR)、GPS、電子コンパス、加速度センサー、内蔵スピーカー(モノラル)を搭載している。
容量は16/32/64GBが用意されており、カラバリはブラックとレッドだが、来年2月にはソニーストア限定モデルとしてプラチナホワイト「NW-Z1070/W」が登場予定だ(ソニー)。
高音質技術「S-Master MX」採用により、「ウォークマン史上最高音質を実現した」と謳う。
内蔵のリチウムイオンバッテリは、音楽で最長約20時間、動画で同約5時間の連続再生が可能。本体サイズは、約70.9(W)× 134.4(H)× 11.1(D)mmで、重量は約156g。
同じメモリ容量で比較した場合、iPod touchよりも8,000〜9,000円ほど割高だ。ただし、iPod touchは昨年から変わったのはカラーにホワイトが加わったことと、新OSが搭載されていることだけで、実質的に今年は新モデルが出ていない。
「Zシリーズ」のCMが11日より放映されている。「iPod touch超え」なるか注目される。
最新ランキングではトップ3をiPod touchが独占している。