日本経済新聞によると、ソニーは今年4月にも「Kaz」こと平井一夫副社長が社長に昇格する人事を固めた。ハワード・ストリンガー会長兼社長は会長にとどまり、引き続きCEO(最高経営責任者)を兼務する見通しだという。
平井氏はCBSやSCEなど音楽やゲーム部門で頭角を現し、次期社長候補の最有力候補に名乗りをあげていたが、昨年4月に発生したPlayStation Networkなどの個人情報漏洩問題の責任を問う声もあって、同氏の社長昇格は不透明だった。
ソニーは12年3月期決算で4期連続の赤字が見込まれているが、ゲーム事業を5年ぶりの黒字に導くなどストリンガー氏の信頼も厚い平井氏をトップに据えて、収益構造の抜本改革に取り組む。