パーソナルコンピュータの世界市場シェアで中国や台湾勢などに押されつつあるDellだが、公共・大規模企業担当トップのポール・ベル氏退任に伴い、中小規模企業向けビジネスグループトップのスティーブ・フェリス氏が今年2月4日よりセールス部門全体を取り仕切ることとなった。
Dellによると、ベル氏は3月末に退社する予定であり、セールス・マーケティング部門をシンプルにすることで、個人向けおよび法人向け製品をユーザのニーズに合うよう開発・設計する目的があるとされる。
フェリス氏は以前、日本・アジア太平洋のトップを務めた実績もあり、米国外のグローバル市場の売上増も期待されているようだ。
Dellのマイケル・デル会長は今回の事業再編について、「決断スピードやレスポンスが改善され、顧客ニーズに応えることができる」と述べ、さらにフェリス氏については、「私と情熱を共有できる信頼できる仲間であり、彼のリーダーシップに期待する」とコメントを出している。