カナダResearch In Motion（RIM）は1月22日（現地時間）、看板商品であるスマホ売上の落ち込みの責任を取る形でトップ2人が辞任すると発表した。世界のスマホ市場はAppleのiPhoneとGoogle Android端末の2強が市場シェアを独占しつつあり、RIMのBlackBerryはここ数年不振が続いていた。
20年に渡って共同CEOを務めてきたマイク・ラザリディス氏とジム・バルシリー氏の後任には、昨年よりCOOを務めるトーステン・ハインズ氏が昇格する。なお、ラザリディス氏は副会長に就き、バルシリー氏も取締役にとどまる。
ラザリディス氏は「創業者が新たなリーダーを指名することで成長が期待できる。我社にとっては今がその時だ」と述べ、「BlackBerry 7が発売され、2月にはPlayBook 2.0を投入する。また、今年後半にはBlackBerry 10をリリースすることで、RIMは新たな時代を迎える。取締役会も私もハインズ氏のトップ昇格を心から喜んでいる」と語った。
ハインズ氏は独シーメンスのグループ企業出身で、2007年にRIMに入社。ハードウェア・エンジニアリング部門で副社長を務めた後、昨年8月にCOOに昇格していた。
ハインズ氏は「BlackBerry 7は市場の受けもよく、PlayBook 2.0やBlackBerry 10の投入にも期待できる。RIMはあまりにも急激に成長したことで、その反動も大きかった。これまでのチャレンジを教訓にして、さらに強い企業になれると信じている」とコメントを出した。