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ソニー、4月から平井社長兼CEO体制に=ストリンガー氏は取締役会議長に

ソニーは4月1日から「Kaz」こと平井一夫副社長を社長兼CEOに昇格させる人事を内定した。現在の会長兼CEOであるハワード・ストリンガー氏は取締役会議長に選任される予定。同社は12年3月期決算で4期連続の赤字が見込まれ、主力の液晶テレビ事業も8期連続で赤字の見通し。業績悪化がトップ交代の引き金となった。

平井一夫ソニー新CEO

平井氏は現在51歳で、創業者以外では最年少でのトップ就任となる。音楽子会社のCBSソニー出身で、音楽やゲーム部門で頭角を現し、次期社長の最有力候補に名乗りをあげていた。
一方で、昨年4月に発生したPlayStation Networkなどの個人情報漏洩問題の責任を問う声もあって、同氏の社長昇格は不透明でもあった。

 

当初、ストリンガー氏は会長にとどまって引き続きCEOを兼務するとみられていたが、社外取締役の圧力もありCEO退任を決意した。今後は取締役会議長に就いて、若いCEOの後見人としてサポートする方針だが、一定の影響力を保持するとみられる。

 

平井氏は新体制下の重点課題として、「エレクトロニクスビジネスを支えるデジタルイメージング、ゲーム、そしてスマートモバイルの各領域の強化、テレビビジネスの立て直し」を挙げ、「イノベーションの加速と新規事業の創出を掲げ、これを実行していく」とコメント。同社の多様なハードウエア商品と豊富なエンタテインメントコンテンツ、成長するネットワークサービスを融合して業績改善を目指す。

 

[ソニー:プレスリリース]