IPA(情報処理推進機構)は3月5日、「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルスに感染する被害が拡大しており、仮にウイルス対策ソフトを最新の状態で使用していても、感染被害に遭う可能性が高いとし、OSやアプリケーションを最新の状態に保つなどの対策を呼びかけた。
IPAによると、2012年に入って、「ウイルスに感染している」、「ハードディスク内にエラーが見つかりました」といった偽の警告画面を表示し、それらを解決するためとして有償版製品の購入を迫る、「偽セキュリティ対策ソフト」型ウイルスの相談・届出が多く寄せられており、2月は特に、感染被害に遭った利用者からの相談件数が増えたという。
攻撃手口の主流はメールの大量ばらまきからドライブ・バイ・ダウンロード攻撃に移行しており、ウェブサイトを閲覧しただけでウイルスに感染させられるため、OSだけでなくアプリケーションも常に最新の状態に保つ必要がある。
また、万が一ウイルスに感染した場合は、パソコンの初期化が推奨されるため、データのバックアップが必須であるとしている。