先週木曜日、今年に入り一貫して好調だったAppleの株価が大きく値を下げました。先週金曜日も続落し、今日もまた大きく続落。いったいなぜ?
先週木曜日、11/8にそれは起こりました。
数ヶ月、いや1年以上に渡って好調を維持していたAppleの株価が急落しました。ナスダック総合指数も大幅安で引けたことから、市場関係者の話を総括すると、ヘッジファンドなどによる大口の利食い売りが出たと思われました。
そして、先週末から今日に掛けても株価は更に続落、今日(米国時間の昨日11/12)だけで11.61ドル(7.02%)も下げて、終値153.76ドルにまで下落しました。そして、取引高(ボリューム)は6,300万株にまで達しています。Appleの株価は、わずか数日前の11/7に192.68ドルの新高値を更新したばかりでもありました。
株価急落の背景には、サブプライムローン(米国内での住宅融資)問題への懸念で世界的な株安が進んでいるという現状があります。なにもAppleだけが下落しているのではなく、ハイテク株は軒並み大幅下落しています。Googleも750ドル近かった株価がApple同様11/8を境に急落し続け、今日(米国時間の昨日)の終値で632.07ドルにまで下げています。Eトレードなどは今日(米国時間の昨日)だけで60%近くも下落しています。NYダウも3か月ぶり1万3,000ドル割り込みました。東京株式市場も、この米株安や為替の円高傾向を懸念して売りが広がり、日経平均株価は8営業日続落しています。これは9日続落を記録した2004年9月以来の長期の連続下落になります。
このような世界的な株安情勢のなかで起こっているAppleの株価下落。ここ3日間でトータル20%以上下げ、時価総額で数兆円単位のお金が消えたが訳ですが、Apple株は、2000年9月29日に前日比52%下落したこともありました。
その後時間外取引では、チャイナモバイルとの提携が話し合われていることなどの情報が好感し、若干値を戻しているようです。iPhoneや新しいiPod、Mac本体などのセールス部門は堅調なことから、このまま下がり続けるとは考えづらく、近いうちに持ち直してくると思います。