ボーダフォンがドイツテレコムを「iPhone」の独占販売権を持つことを不服としハンブルク地方裁判所に訴えていた件で、同裁判所はドイツテレコムに対し販売方法を変更するよう求めています。
ボーダフォン Friedrich Joussen氏は「ドイツテレコムの長期契約にサインしなければ消費者がiPhoneを入手できないのはおかしい」とコメントしています。
ドイツテレコム傘下の携帯電話会社T-MobileはドイツにおいてiPhoneの独占販売権を持っており、iPhoneを利用するには電話機代399ユーロ(約6万5000円)に加え、T-Mobileのサービスに加入する必要があります。ボーダフォンの差止命令に対してT-Mobileは異議を申し立てるものと思われます。
なお、今月29日にフランスの携帯電話会社Orangeから発売されるiPhoneは、同国の法律によりロックフリーの仕様に(同じ端末を付加サービスのない単体でも発売)しなければなりません。ドイツでも同様の仕様になるのか裁判の行方が注目されています。