BusinessWeekでは、デジタル音楽と「iPod」のおかげでハリウッド映画のような成功を収めたAppleだが、ビデオエンターテインメントの分野では、ビデオ再生機能付き「iPod」や「iTunes Store」でのTV番組やビデオ販売に取り組んで2年経つが依然シェアは低いままであり、音楽ビジネスでの成功と同じような脚本は用意されていないようだと伝えています。
スティーブ・ジョブズCEOは、Macworldにおいて「iTunes Store」映画レンタルサービスを発表しこの現状を打開したい考えですが、記事によると、映画会社はケーブルTV会社を通じてのビデオ配信事業をうまく運営していて、ジョブズ氏が新たなビジネスをスタートさせるのにあまり協力的ではないとしています。また、競合する企業もサービス内容を強化しており、完全後追いの状況でどこまで食い込めるかは未知数。このような状況下で、Appleは年内にも「Apple TV」にチューナー機能を組み込むかもしれないと伝えています。いずれにせよ、ビデオエンターテインメント界で後発のAppleには前途多難なビジネスを強いられる展開になりそうです。