BusinessWeekでは、今年のMacworldの基調講演で発表されたラインナップは、会場の受けは良かったが、昨年の「iPhone」ほどのインパクトが無く、ウォール街のアナリストや投資家達には今ひとつ不評だったと伝えています(実際、Appleの株価は基調講演が行われた日から2日連続して急落した)。しかし、記事では、長年Appleを見て来たアナリスト達によると、この失望も長くは続かないだろうとも伝えています。
コアなMacユーザ向けだけではなくなったAppleの戦略
Jupiter ResearchのアナリストMichael Gartenberg氏は、
Macworldで、津波のような大きな話題が無い年でさえ、Appleはそれでもビッグウェーブを巻き起こせることを示して来ました。
と述べ、さらに、
「Time Capsule」を見れば分かるように、一部の熱狂的なMacファンを対象にしていた過去のMacworldから脱皮して、美しいだけでなく使い勝手も良い、さまざまなタイプのユーザに受け入れられる製品を作っていることが分かります。
と評価しています。
「MacBook Air」によるポジティブ・ハロー効果が望める
「MacBook Air」について、Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は、
「MacBook Air」は今年のMacの売上を10%押し上げる可能性があります。ただし、もっともよく売れるのはリーズナブルな「MacBook」でしょう。
と述べており、「MacBook Air」による相乗効果を望める点に着眼しています。
このほかにも記事では、「Apple TV」や「iTunes ムービーレンタル」などの製品やサービスで、ホームエンターテーメントの分野において、顧客のニーズに応えられるかどうかがポイントだとしており、Macworldのラインナップが与える影響を見極めるには(いい意味で)しばらく時間が掛かるとしています。