Intelのハンドヘルド・デバイスおよび携帯電話マーケットへの支配の足がかりとなるのか?
Mac Rumorsでは、今年のISSCC (International Solid State Circuits Conference=国際固体素子回路会議) で、Intelがウルトラモバイルプロセッサ「Silverthorne」に関しての詳細をさらに明らかにしたと伝えています (これまでは情報が少なかった) 。
「Silverthorne」は、Penrynで使われている45nmプロセスを使用し、プロセッサの消費電力を0.5〜2ワット未満に抑えるために、2命令同時発行のインオーダー・パイプラインアーキテクチャを採用。サイズは25平方ミリと非常に小さいが、初期のPentium Mプロセッサと同じくらいの性能が見込まれているうえ、ハイパースレッドをサポートしていて、現在Macに使用されているCore 2 Duoと完全に互換性があるということです。
Appleは、このチップを次世代「iPhone」かPDAプラットフォームに採用すると噂されています。
この低電力設計のプロセッサ「Silverthorne」は2008年の前半中には出荷される予定です。
【Tsugawa.Tv’s Vision】
0.5〜2ワット未満の消費電力に抑えることができたのは一見すごいように見えるかもしれませんが、この消費電力だと、まだ「iPhone」への搭載は厳しいんじゃないですかね?携帯電話に組み込むには0.5ワットよりさらに消費電力を抑えることが求められるはず。Appleのスティーブ・ジョブズCEOも消費電力に対する問題を取り上げて、3G版「iPhone」リリースのスケジュールが整っていないことを示唆していました。ただし、モデムなどの消費電力の改良で搭載を可能にするのかもしれませんが、このチップはもう少し大きめのデバイス、例えばPDA (Newton 2008) やウルトラモバイルデバイスなどへの搭載が適していると思います。