Appleが米国時間11日、Mac OS X 10.5「Leopard」のアップデート「Mac OS X 10.5.2 Update」をリリースしています。Mac OS X 10.5のアップデートは2007年11月以来となります。対象はシステム10.5および10.5.1で、ソフトウェアアップデート経由またはAppleのWebサイトから入手可能。なお、今回のアップデートには複数のセキュリティパッチ「Security Update 2008-001」も含まれています。Appleでは、10.5.2 アップデートを、Mac OS X Leopard を使用しているすべてのユーザに推奨しています。
– Mac OS X 10.5.2 Combo Update (343MB)
Mac の安定性、互換性、およびセキュリティを向上させるオペレーティングシステムの全般的な修正が含まれています。
– Mac OS X Server 10.5.2 Combo Update (382MB)
サーバの安定性、互換性、およびセキュリティを向上させるオペレーティングシステムの全般的な修正が含まれています。
Mac の安定性、互換性、およびセキュリティを向上させるオペレーティングシステムの全般的な修正が含まれています。
– Mac OS X Server 10.5.2 Combo Update (382MB)
サーバの安定性、互換性、およびセキュリティを向上させるオペレーティングシステムの全般的な修正が含まれています。
今回のアップデートでは、Mac OS X 10.5.1以降に確認されていた多くの不具合が修正や機能向上が施されています。
以下Appleがウェブ上で掲載しているMac OS X 10.5.2 Update について、そのアップデートの内容。
Active Directory
- Mac OS X 10.5.x クライアントを Active Directory ドメインにバインドできない問題を解決しました。
AirMac
- 接続の信頼性と安定性が向上しました。
- 802.1X の改善を含みます。
- 特定のカーネルパニックを解決しました。
どこでも My Mac
- 他社製ルーターのサポートが追加されました。詳細についてはこちらの記事を参照してください。
Dashboard
- 特定のアップル Dashboard ウィジェット(辞書など)のパフォーマンスが向上しました。
- ペアレンタルコントロールが有効になっているアカウント間でアカウントを切り替えた後、Dashboard ウィジェットにアクセスできなくなる問題が解決されました。
Dock
- リスト表示オプション、フォルダ表示オプション、背景を変更した場合のグリッド表示で、スタックが更新されます。
デスクトップ
- システム環境設定の「デスクトップとスクリーンセーバ」で透明性をオフにした場合に、メニューバーが読みにくくなる問題を解決しました。
- メニューの全体的な透明度がやや低くなるように調整されます。
iCal
- iCal を改善し、繰り返しの会議に対する応答が正確に反映されるようになりました。
- 会議がキャンセルされた後もカレンダーに残る問題を解決しました。
- .Mac と iCal カレンダーの同期に関する安定性の問題を解決しました。
- 参加者のいるイベントを編集すると、イベントが縮小しイベントの更新が記録されないことがある問題を解決しました。
iChat
- iChat に同時にログインした場合、一方のアカウントから発生したサウンドがもう一方のアカウントに聞こえることがある問題を解決しました。
- iChat のアイドル時間が Time Machine のバックアップの 影響を受ける問題を修正しました。
- ルータがポートを保持しない環境で iChat を実行する場合の接続性を改善しました。
- 以前のバージョンの iChat で作成されたチャット記録を開く時間が短縮され、信頼性が向上しました。
- テキストチャットでユーザが送信者からのメッセージを受信できない問題を解決しました。
- iChat を再起動しないと AIM チャットルームに再参加できない問題を解決しました。
- AIM 6 と他社製ルーターとのビデオチャットの互換性問題を解決しました。
- AIM ハンドルの大文字小文字識別に関する問題を修正しました。
iSync
- Samsung D600E および D900i 電話のサポートを追加しました。
Finder
- カラム表示でフォルダコンテンツを表示しているとき、Finder が予期せず終了する問題を解決しました。
- 「情報を見る」パネルで「ユーザーとグループ」にアクセスしたときに、Finder が予期せず終了する問題を解決しました。
- フォルダエイリアスのアクセス権を設定できない問題を解決しました。
- 「取り出す」コマンドによって、光学式ドライブ内のディスクに書き込みが行われる可能性がある問題を解決しました。
- 表示範囲に含まれないファイルがあるフォルダ内のファイルを削除した場合に、スクロールバーが表示されなくなる問題を修正しました。
- 「情報を見る」ウインドウの「共有とアクセス権」セクションで、認証後にギヤアイコンがグレイ表示(無効)になる問題を修正しました。
- 「アイコンプレビューを表示」環境設定をオフにするとき、設定が保存されない問題を解決しました。
- Finder からイメージをプリントしようとした場合に発生することがある問題を修正しました。
- 「メッセージ」メニューの「印を付ける」>「開封済み」オプションに関する問題を解決しました。
- Leopard にアップグレードした後、サイドバーに「この Mac内」フォルダが重複して表示される問題を解決しました。
- データディテクタ機能の正確性を改善しました。
- メッセージウインドウでのウインドウの分割表示を使用して表示するメモのスクロールに関する問題を解消しました。
- 「下書き」フォルダにあるメッセージの削除に関する問題を修正しました。
- Safari の URL フィールドのアイコンを Mail メッセージにドラッグすると、リンクではなく添付ファイルになる問題を修正しました。
- 「メモ」フォルダの中のメモではないアイテムを開いた場合の問題を解決しました。
- RSS フィードを Mail で配信できない問題を修正しました。
- 「スレッドにまとめる」モードで、選択したメッセージが青とグレーに「点滅する」問題を解決しました。
- メールメッセージに含まれる複数の To Do のスクロールに関する問題を解決しました。
- 一部の MIME 構造を持つメールメッセージの本文が表示されない問題を修正しました。
- America Online(AOL)アカウントのメッセージに関する Mail のパフォーマンスを改善しました。
- 一部の ISP に関する Mail の自動設定時の問題を解決しました。
- Mail で一部のネットワークから一部の SMTP サーバーへメールを送信できない問題を解決しました。
- Mail の問題を回避するため、他社製プラグイン GrowlMail version 1.1.2 以前(サポート未対応)が自動的に無効化されるようになりました。
- メールボックスリストの大きいアイコンの表示オプションが追加されました。
ネットワーク
- AFP ネットワークボリュームに接続した場合に発生するハングアップの問題を解決しました。
ペアレンタルコントロール
- 「システム環境設定」の「ペアレンタルコントロール」パネルを開く際の安定性が向上しました。
- アクセス権を要求するメールアドレスの変更ができない問題を修正しました。
- ペアレンタルコントロールでのゲストアカウントのプリンタ管理に関する問題を解決しました。
- ローカルネットワーク上のほかの Mac からのプリンタ管理権限の設定に関する問題を解決しました。
- 一部のアプリケーションが許可されないことがある問題を修正しました。
- Web コンテンツフィルタに関する正確性の問題を解決しました。
プレビュー
- PDF 書類のスクロール時の安定性を改善しました。
- PDF をクリックした後、PDF 書類内でタブ移動ができない問題を修正しました。
- Mail 書類機能を改善し、プリントプレビューから作成するメールの添付ファイルの信頼性が向上しました。
印刷
- コンピュータがスリープ状態になった場合に、リモートプリンタが削除される問題を解決しました。
- 一部の Microsoft Office アプリケーションを使用した場合のプリントのパフォーマンスを改善しました。
- 一部のプリンタが Microsoft Windows と共有されている場合に、横方向、部数、両面プリントなどのプリントオプションが機能しない問題を解決しました。
- AirPort Extreme または AirPort Express ベースステーションの USB ポートに接続するプリンタのサポートを追加しました。
- 特定の Canon 製プリントソフトウェアをディスクからインストールした場合にストールが発生する問題を解決しました。
RAW 画像
- 数種類のカメラの RAW 画像サポートを追加しました。詳細についてはこちらの記事を参照してください。
Safari
- 特定のドメインの解決に関する Safari の信頼性に関する問題を解決しました。
ログインおよび設定アシスタント
- Mac OS X 10.5 を起動するたびに、「設定アシスタント」が予期せず表示される問題を解決しました。
- ログイン時の安定性とパフォーマンスを改善しました。
システム
- 文法チェッカーの正確性を改善しました。
- 起動時に自動ディスク修復が成功しなかった場合、コンピュータがシステム終了するようになりました。
Time Machine
- Time Machine 機能にアクセスするためのメニューバーオプションが追加されました。追加メニューは、Time Machine の「環境設定」で有効にすることができます。
- コンピュータ名にスラッシュまたは非 ASCII 文字が含まれている場合のバックアップの信頼性が向上しました。
- Finder に表示されるバックアップディスクが Time Machine で選択したディスクと同期しない問題を修正しました。
- Time Machine で一部の外付けドライブが認識されない問題を解決しました。
- ステータスメニューがデフォルトで表示されるようになりました。
「その他」
- 他社製アプリケーションを実行する際の全般的な安定性が向上しました。
- Automator の特定の検索/フィルタ操作に対して、誤った検索結果が表示される問題を解決しました。
- Latvian および Russian キーボードレイアウトに関する問題を解決しました。
- 「省エネルギー」バックライト設定を行う前にバックライトがオフになる問題を解決しました。
以下Appleがウェブ上で掲載しているMac OS X Server 10.5.2 Update について、そのアップデートの内容。
ソフトウェアアップデートサーバ
Mac OS X Server 10.4.x からアップデートされたシステムで、ソフトウェアアップデートサーバが正常に動作しない問題が解決されました。
メールサーバ
バーチャルメールユーザがアクティブになるために、ユーザ名の設定を要求された問題が解決されました。
パスワードサーバ
Open Directory レプリカサーバにオブジェクトの変更が反映されないことがある問題が解決されました。
Mac OS X Server 10.5.1 Update での改善は、Mac OS X Server 10.5.2 Update にも含まれています。