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「iPhone」年内販売台数1,000万クリアは無理?

MacNNでは、Appleが2008年末までに1,000万台の「iPhone」出荷を目標としているなか、一部のアナリストはこの数値に懐疑的な見方をしており、さらには、Appleが当初見込んでいたほどの利益が出ていないと指摘していると伝えています。MarketWatchによれば、100万台の「iPhone」が正規のネットワークで使用されずにおそらくはロック解除されている現状において、Appleが1,000万台の販売を達成すれば、これらの行方不明の「iPhone」によって正規契約をしていれば得られるはずの利潤を得られず13億ドルの損失になるだろうとのこと。
また、調査会社Bernstein Research社のToni Sacconaghi氏は、

Appleの年内に1,000万台の「iPhone」を販売するという目標は楽観的すぎます。もし大幅な値引きやニューモデルの投入が無ければ、2007年最終四半期の平均販売台数18万台/週から予測して、トータルで790万台程度に収まるでしょう。世界的に見て「iPhone」の需要は当初の見込みほどでもないようです。Appleの株価はナスダック市場で市場平均14%をはるかに超える40%も下落しています。

と語っています。

【Tsugawa.Tv’s Vision】
1,000万台クリアはひとえに3G版「iPhone」投入にかかっているでしょう。欧州で苦戦している理由は3Gネットワークに対応していないことがもっとも大きな要因。Appleの「iPhone」開発チームはこの一点に集中しているはずで、まもなく何らかの新しい示唆が明らかになってくると思います。
だとすれば、年内に1,000万台というターゲットは超える可能性が高く、また、海外の需要については、中国で既に40万台以上の「iPhone」が不正に使用されていることから分かる通り、アジア・オセアニア地域で「iPhone」求める声が大きくなっており、今後の「iPhone」ネットワークの拡張の仕方次第で、予想を超える数字を達成することも考えられます。