WIRED VISIONでは、日経BP Tech-On英語版の記事「外は無駄なし、中身は無駄だらけ」(原文タイトルは’No Waste Outside, Nothing but Waste Inside’) によれば、日本メーカーの技術者を集め、「MacBook Air」を丸裸にした結果、技術者たちの感想は芳しくなく、ハードウェアの細部まで妥協を認めない「日本的なものづくり(の伝統)に対する強烈なアンチテーゼ」だと主張し、日経BP宇野記者が「中身は、無駄ばっかり」と述べたと伝えています。
この解体に参加した技術者たちによれば、内部に明らかに余分なスペースがあり、世界最薄ノートブックであると考えると奇妙なことだと指摘したということです。
「技術的にすごいと感じるところは1つもない。われわれならもっと安く作れる」
日経BPでは記事の締めくくりに次のように記しています。
今回の分解結果から判断できるのは、Apple社はハードウエアの設計の出来映えや徹底的なコストダウンに、さほど気を遣っていないことである。それよりも外観のデザインやソフトウエア、ユーザー・インタフェースなど、同社が得意とする側面に力を注いだのだろう。この姿勢は、iPodやiPhoneなど同社の他の製品にも共通すると見られる。MacBook Airの不可思議な作りは、ハードウエアの細部まで手を抜かない日本的なものづくりに対する、強烈なアンチテーゼなのかもしれない。
なお、「MacBook Air」の分解の詳細は、「日経エレクトロニクス」2008年2月25日号に掲載予定だとのこと。