asahi.comでは、日本レコード協会が、インターネットを使った音楽配信サービスのサイト運営者に対し、レコード会社と正規の契約があるサイトであることを示す識別マーク「エルマーク」を発行する事業を始めたと伝えています。
携帯電話向けを中心に数多くある違法配信サイトと区別して、利用者に適正な利用を促進する狙いがあります。レコード協会は、違法サイトからのダウンロード数は、「着うた」などの回数より多い年間約4億回と推計しており、レコード会社は、収入を得る機会を逃していると見ています。
社団法人日本レコード協会(以下、当協会)は、音楽ユーザーに安心して音楽配信をご利用いただくための環境づくりを目的に、レコード会社が許諾した正規の音楽配信を簡単に識別できるマークとして、エルマークを制定し、その運用を開始しました。
このエルマークは、レコード会社との契約によって配信されているレコード(CD)音源や音楽ビデオなどを対象に、これらのコンテンツの配信サイト(携帯電話向け及びパソコン向け)で表示されるものです。音楽ユーザーは、このエルマークを確認することにより、レコード会社が提供する正規コンテンツであることを簡単に識別できるようになり、安心して音楽配信をご利用いただけます。
マークのデザインは、許諾を意味する「ライセンス(License)」の「L」をモチーフにしており、このことから、このマークをエルマークと呼びます。また、「L」のデザインは携帯電話やノートパソコンが開いている形態をも表し、3つの大・中・小のマル(○)は配信される音楽などのコンテンツを表しています。
当協会は、当該ロゴ(図形)の商標権者として、正規のレコード(CD)音源や音楽ビデオなどをダウンロード配信する事業者様並びに自社配信サイトを運営するレコード会社からの使用申請に基づきエルマークを発行し、当該配信事業者様等は、当協会が定める方法により、該当するサイトのトップページや購入ページ(ダウンロードまたは購入決済を行うページ)に表示を行います。
この度のエルマーク運用開始にあたっては、多数の配信事業者の皆様にご理解、ご協力をいただき、ご対応いただいておりますが、今後も、対応する配信サイトはさらに拡大していく予定です。
当協会は、これからも、音楽配信市場の健全な発展のため、様々な施策に積極的に取り組んでまいります。