AppleInsiderでは、先週Appleが開発者向けにリリースしたクロスプラットフォームのウェブブラウザSafariのベータ版(Leopard向け「Build 9B4021(38.9MB)」、Tiger向け「Build 8S4021(48.6MB)」、Windows向け「Build 31A15(18.5MB)」について、フォームでのテキスト・ペーストでより大きいファイルサイズをより高速に実行できるように改善されているほか、危険なJavaScriptをログファイルとして後で見れるよう保存できるよう強化され、また、オンライン・オークションサイトで写真をアップロードする際に生じていたウェブ・フォームでのバグが修正されていると伝えています。
なお、今回は、ウェブフォントのダウンロードが可能になり、HTML5仕様のvideo要素とaudio要素がサポートされ、CSSの変換や取り扱い、SQLストレージAPIのサポートなどの革新的な機能の実装に関するサポートへのアップデートは行なっていないようです。
レンダリングエンジンとして最新KHTMLを搭載する「Safari 3.1」では、getElementsByClassName関数がネイティブ実装され、JavaScript処理系のパフォーマンスが大きく向上すると報告されており、ベンチマークでは現バージョン「Safari 3.0.4」と比較して、最大で2.5倍も速くなるとの結果も出ています。このような機能がWin版でも搭載されるようであれば、次世代ブラウザ戦争で躍進を続けるFirefoxに対抗できるようになるかもしれません。最新のウェブトラフィック調査によると「Safari」のシェアは5.70%に留まっています。