「企業のデザイン力」- 現代社会における生活者のデザインに関する意識調査
デザインプロモーション機関である(財)日本産業デザイン振興会が、インターネット・アンケート・サービス「gooリサーチ」を運営するNTTレゾナントと共同実施した「デザインに関する意識調査」によると、純粋想起・助成想起ともに、ソニーとアップルの2社が他を圧倒し、次いでトヨタが3位になったとの結果を発表しています(2008年4月実査、回答者数は1,060名)。
「デザインの力」がとてもあると思う企業名を3つまで自由に記述してもらう「純粋想起」では、ソニーが1位、アップルが2位となり、3位のトヨタを大きく引き離す結果に。
国内外の企業127社の社名を業種別でなく五十音順で先に例示し「デザインの力」が強い・高いと思うものを上から順に5つ選んでもらった「助成想起」においては、アップルが僅差ながら1位に、次いでソニーが2位となり、この調査も3位のトヨタ以下を大きく引き離す結果になっています。
いずれの設問でも、ソニーとアップルが3位以下を大きく引き離し1位2位を独占していることがわかる。次いでトヨタ自動車が3位となり、この3社が現在の生活者にとっての「デザイン力 トップ3」と言える。
2つの異なる設問で両者ともベスト10にランクインしたのは、ソニー、アップル、トヨタの他、シャープ、資生堂、コカ・コーラの6社のみ。
回答者には選択した企業に関し、2つの設問ともその理由を記述してもらったが、全ての理由記述の中でどのようなワード(単語)が用いられているか、その出現頻度を集計した。名詞では「デザイン/意匠」は当然最多となり、次に「商品/製品」となった。やはりプロダクトを通してのデザインが第一となった。個別商品名では「iPod(アップル)」「VAIO(ソニー)」が上位に挙っており、象徴する商品がその企業のデザイン力認知を大きく牽引していることがわかる。