Craveによると、SSD(ソリッドステートドライブ)の市場価格が加速度的に下落する見込みから、業界筋の話によると、パソコンメーカーは、マルチレベルセル(MLC)フラッシュベースの100GB超ドライブへのスイッチを今第3四半期ごろから本格的に行なうだろうとのことです。
MLCベースのSSDメーカーであるSTECの幹部によれば、今日の64GBのSSDと比較して言うと、64GBの半分の値段で128GBの容量のドライブが購入できるようになるだろうと指摘しています。
同社では、ウルトラライトやウルトラスリムなどと呼ばれるノートPC向けに、通常のHDDよりも高性能なMLCベースの1.8インチモデルSSDのドライブ容量を現在256GBまでアップさせています。
このMLCテクノロジへの動きを背景に、IntelとMicronは256GB以上の大容量SSDを想定した34nm版32GビットNAND型フラッシュメモリを先週発表し、また、サムスン電子も先週MLCを採用した256GBの2.5インチSSDを発表しています。
MLCベースは、SLC(シングルレベルセル)ベースと比較して速度や信頼性で劣るとされてきましたが、最近では、技術面の進歩でコスト面とドライブ容量のアドバンテージを利用できるようになり、年内か来年早々には256GBのSSDが市場投入されるようです。
2012年までには、ノートPCの35%がSSDを採用するだろうとするレポートもあります。
「OSやソフトの起動が早い」「振動や衝撃に強い」「壊れにくい」「消費電力が小さい」「データの断片化が起きない」など多くのメリットがSSDにあるなかで、近い将来Appleの「MacBook Air」やその他ノートブックにも、より大容量で低価格なSSDが搭載される見込みです。