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Apple – Mac OS X Snow Leopardをデベロッパにプレビュー

2008年6月10日、アップルは、「OS X Leopard」を土台とした、次期メジャーバージョンとなる「Mac OS X Snow Leopard」をプレビューしたとアナウンスしています。
「Snow Leopard」では、新機能の搭載にフォーカスするよりも、「OS X」の性能をさらに高め、新しい品質基準を打ち立て、将来の「OS X」の革新に向け基礎を築くことに主眼が置かれています。「Snow Leopard」はマルチコアプロセッサに最適化されているほか、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)の膨大な計算能力を利用し、飛躍的な量のRAMの搭載を可能にし、「QuickTime X」による新しくモダンなメディアプラットフォームを特長としています。「Snow Leopard」はそのままでMicrosoft Exchange 2007をサポートすることが可能で、約1年後の出荷を予定しています。
Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント のバートランド・サーレイ氏は、

私達は、OS Xの登場から7年の間に1,000以上の新機能を加えてきました。Snow Leopardは今後さらに追加される何千もの新機能の基礎となるものです。今後とも最高のユーザエクスペリエンスを提供し続けるため、新機能の追加は一休みし、世界で最も先進的なオペレーティングシステムの完成度をさらに高めることに焦点を当てたのがSnow Leopardです。

と述べています。

「Snow Leopard」は、コードネーム「Grand Central」という新技術を使い、他の追随を許さないマルチコアプロセッサのサポートを提供します。これにより、デベロッパはマルチコアMacのパワーをフルに活かしたプログラムを作ることが容易になります。「Snow Leopard」はまた、Open Computing Language (OpenCL) でモダンなハードウェアへのサポートをさらに拡大します。OpenCLは、これまでグラフィックスアプリケーションでしか利用できなかった膨大なギガフロップスものGPU計算能力をどのアプリケーションでも利用できるようにします。OpenCLはC言語をベースとしており、オープンスタンダードとして提案されています。64ビットテクノロジーにおけるOS Xのリードをさらに広げるため、「Snow Leopard」はシステムメモリのソフトウェア制限を理論上16TBのRAMにまで高めます。
「OS X iPhone」で初めて使われたメディアテクノロジーを利用し、「Snow Leopard」は「QuickTime X」を導入します。これはモダンなオーディオおよびビデオフォーマットのサポートを最適化するもので、極めて効率的なメディア再生を可能にします。「Snow Leopard」にはまた、これまでで最も高速なJavaScriptの実装を実現したSafari®が含まれています。これにより、パフォーマンスは53%向上し、Web 2.0アプリケーションのレスポンスもより速く感じるようになります(*)。
また、OS Xでは初めて、Mail、iCal®そしてアドレスブックといったOS Xアプリケーションの中にMicrosoft Exchange 2007のネイティブサポートを含むようになり、あらゆる規模の組織へのMacの導入がさらに容易になります。
*パフォーマンスはシステム構成、ネットワーク接続その他の要因によって変わります。ベンチマークは、2GBのRAMを搭載したiMac 2.8 GHz Intel Core 2 Duoシステム上で「Mac OS X Snow Leopard」を動作させて、SunSpider JavaScript Performanceテストを行なったときのものです。