デジタル放送のコピー制限を緩和する「ダビング10」の解禁問題で、経済産業省と文部科学省は、次世代DVDのブルーレイ録画機とブルーレイディスクに著作権料の一種となる補償金を課すことで合意したと公表しています。これは、既にDVDメディアが補償金の対象となっているという状況に合わせたもの。
当初6月2日にスタートする予定だった「ダビング10」（現在1回に制限されているデジタル放送の録画コピーを10回に緩和する措置）は、著作権団体と電機メーカーが対立し、先月も協議の場となる文化審議会小委員会が延期されていました。
補償金をHDD内蔵型録画機やブルーレイ、「iPod」など携帯音楽プレーヤーにも課すかどうかで折り合いがつかない状態でしたが、今回特に反発の強かったHDDへの課金は見送られた格好に。
著作権団体からは依然として「HDDにも課金せよ」との声が挙がっていますが、当面は「iPod」などの携帯オーディオプレイヤー、HDDレコーダーなどの映像録画機器双方ともに、課金されないことになりました。ただし、これは最終合意ではなく、暫定的な政令の改定。