CNET Japanでは、Firefox 3.1のコードネームが北海道の「知床」になったと伝えています。Mozillaはプロダクトのコードネームに国立公園の名前をつける風習があるとのこと(ちなみに「Firefox 2」はカナダの公園ボネコ、「Firefox 3」はイタリアの公園グランドパラディーソ)。リリース予定は2008年後半。メジャーアップデートとなる「Firefox 4」のリリース時期は未定で、コードネームも未定。
さらに、モバイル向けブラウザとなる「Firefox Mobile」の早期バージョン(コードネーム:フェネック)が2008年中にも公開されると伝えており、対応OSとしてWindowsとリナックスを想定しているそうです。
米MozillaのJohn Lilly CEO(元Apple社員)は、「iPhone」や「App Store」を巡るAppleの動きに明らかな不快感を示しているとされ、
Appleが出しているライセンスの関係上、我々は「Firefox」を「iPhone」に載せるためのSDKを得られていない。だから「iPhone」はウェブではない。オープンなウェブは、誰かを怒らせることを気にしなくてもいいし、とにかくやってみればいい。ライセンス料も発生しない。とにかくアプリを開発すればいい。我々はビジネス上敵対的でないプラットフォームに注力していく
と述べたそうです。
「Firefox Mobile」は、モバイル版「Safari」と違って、Flashテクノロジをサポートする予定。同氏は、Appleのモバイル版「Safari」がFlash非対応なのに対して、
近代的なブラウザになるためにはFlashをサポートする拡張が必要だ。他のプレイヤーがこのように考えてないのが不思議だ。「iPhone」は非常に競合的なライセンスを打ち出している。そのためSunがJavaを、AdobeがFlashを、我々がブラウザを組み込むことができない。Appleはセキュリティの問題と言っているが、我々はビジネスの問題だと思っている
とAppleの姿勢をこき下ろしています。
「iPhone」でFirefoxを使いたくても、Appleがそれを許していないことに対して、同氏は、Appleがプラットフォームをコントロールしたいのだろうとだけ述べたとのこと。