セキュリティソフトウェア開発会社Integoは、Appleの海賊版「iWork ’09」に続いて、海賊版Adobe Photoshop CS4において、Macをターゲットにしたトロイの木馬 (Trojan Horse iServicesの新しい亜種) を発見したと報告しています。
この新しい「OSX.Trojan.iServices.B Trojan Horse」は、iWork ’09とともに出回っていた「iServices.A」の亜種であり、BitTorrentトラッカおよび海賊版ソフトウェアのリンクを記載する他のサイトで発見され、Adobe Photoshop CS4 for Macのコピーにバンドルされた形で配布されています。
このPhotoshopインストーラ自体はクリーンなのですが、プログラムをシリアル番号が登録された状態にするクラック用アプリケーション内で問題のトロイの木馬は見つかったとしています。
これに感染するとインターネット上のリモートサーバ経由で悪意を持つユーザが、特定のMacにこのトロイの木馬がインストールされたことを知り、様々なリモート操作を実行できるようになります。
主なBitTorrentトラッカサイトによれば、米国東部標準時間の午前6時の時点で、少なくとも5,000人がこのインストーラをダウンロードしているとのこと。
MacユーザやAppleの顧客を標的にした攻撃はここ最近目立って来ており、ITmediaでは、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labによると、Mac内の問題を検出すると称した偽ウイルス対策ソフトウェア経由でマルウェアをダウンロードさせる手口も報告されていると伝えています。