昨年来、App Storeの掲載基準の曖昧さに対して、一部不満や疑問の声があがっていましたが、そのきっかけになったといってもいいのがAlex Sokirynsky氏が開発した「Podcaster」と呼ばれる iTunes ポッドキャスト向けアプリでした。
Appleは、当初このiPhone / iPod touch向けアプリを承認して一度App Storeに掲載しながらも、その後 iTunesの一部機能をコピーしているからという理由で取り扱いを停止してしまいました。
この件以降もアプリケーションの拒絶や削除が多数報告され、掲載基準の曖昧さに加え、閉鎖的でオープンでない印象が付きまとっていました(よく比較されたのがGoogle Androidプラットフォームのオープン性)。
しかし、最近になって若干風向きが変わって来たようです。
Appleはサードパーティ製Webブラウザを承認するなど、その承認(または拒絶)ポリシーに変化が見え始めたといっていいでしょう。
さて、さらに驚くべきことに、「Podcaster」の開発者であるAlex Sokirynsky氏は、「Podcaster」のディレクトリを一部変更しほぼ同じ機能を持つ新たなアプリを申請してApp Storeでの取扱い許可を得たというのです。
その名も「RSS Player」( 230円・0.4MB・v1.0・[App Store
App StoreやiPhone SDKの規約により、一旦閉じた後の連続再生は不可能ですが、再度開いた時に再生ポジションが履歴として記憶される機能が装備されています。さらに、3G回線でもダウンロード制限はありません (通常は3G接続でのiTunesだと10MBに制限されます) 。
「Podcaster」との違いは、このアプリ単体でRSSフィードを検索する機能が削られている点であり、ユーザ自身で入力する必要があります。しかしながら、その他多くの点は、拒絶されたアプリと共通しており、今後のApp Storeの審査基準への注目が集まりそうです。
Podcaster | RssPlayer | |
RSSフィード検索 | yes | no |
フィード/OPMLのインポート | yes | yes |
再生ポジション履歴 | no | yes |
ストリーミングオーディオ履歴 | no | yes |
シンク機能 | ユーザ・オプション | 最新ファイルダウンロード |
podcaster.fmとのシンク | yes | no |
安定性の向上 | ||
ナビとUIの向上 | ||
ダウンロード速度向上 |