MacRumorsでは、昨年の6月に行なわれた開発者向け年次イベントWorldwide Developers Conferenceにおいて、Appleから発表されたiPhoneのプッシュ通知機能 (Push notification) について、当初はAppleが自ら設定した9月までという期限内にサービスが提供される予定でしたが、8月にリリースされたベータ版からは姿を消して、それ以来音沙汰無しの状況が続いています。
スティーブ・ジョブズCEOは、この件に関して、「若干開発が遅れている」とコメントし、100%のカタチでスタートを切りたいと言及したとされていました。
Appleは現在、サードパーティ製アプリケーションに対してバックグランドで動作する機能を提供しておらず、アプリケーション使用後は完全にシャットダウンされます。
プッシュ通知機能は、アプリケーション自体がアクティブではない状況においてもバックグランドで通知を得る事ができる機能であり、インスタントメッセージなどのサービスにはうってつけのサービスといえます。
何かがこの通知サービス提供の足かせになっているようですが、それが実際何なのかはハッキリとはわかりません。
しかし、Appleは、バックグランドプロセスをユーザが選択できるカタチで、この機能をアプリケーションへ提供することを考えていると噂されているそうです。
もし、この噂が現実であれば、次期「iPhone 3.0 ソフトウェア・アップデート」で、待望のプッシュ通知機能が追加されると思われます。
とはいうものの、現行のiPhone 3Gでは、限定的な機能(例えば1つや2つのプロセスへの対応)になると思われ、実際にフルでこの機能が使えるようになるのは、次期iPhoneでということになりそうです。
[最新の関連記事]
– Apple、「iPhone OS 3.0 ソフトウェア・アップデート」をiTunes経由で公開(2009-06-18)
– Apple、iPhone向けプッシュ型通知サービスをデベロッパに広く公開(2009-04-10)
– Apple、バックグラウンドでのiPhoneアプリ動作制限を一部解放か(2009-05-16)
– Apple、iPhone 3.0でプッシュ型通知サービスのテストを開始(2009-05-19)
– Apple、プッシュ通知サービスのプライベートテスト第2弾を実施=今回はAIMを使用(2009-06-11)
– Tap Tap Revenge 2、プッシュ通知サービスをサポート=バッジやアラートに対応(2009-06-15)