Appleとフランスにおける「iPhone」独占販売権を持つ仏テレコムのワイヤレス会社Orangeに対し、フランス競争法の執行機関である競争評議会は昨年12月に、5年間という長期的な独占契約を問題視するとして、ライバル会社Bouyguesテレコムらの主張を支持して、Orange以外の携帯電話会社にもiPhoneの販売権利を認めるよう命じていました。
AppleとOrangeはこの命令を不服として控訴していましたが、AppleInsiderによると、今日フランスの控訴裁判所から出された判決では、両社の訴えを退けているとのことです。
Reutersによると、Appleと仏テレコムは最高裁への上告を示唆しています。
一方のBouyguesテレコムは、今回の判決を歓迎するとともに、iPhoneの販売へ意欲を見せているとのこと。
フランスでは、現在Orangeから発売されるiPhoneに対しても、法律によりロックフリーの仕様に(付加サービスのない単体で発売)しなければならないなど、選択肢の少ない販売方法を規制する流れが見られます。