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動きに応じたレイヤー効果でUIを構築する技術=Apple特許書類

AppleInsiderでは、Mac OS X10.5 Leopardがリリースされた2007年10月直前の1ヶ月内にファイルされた、10ページ分の特許書類が今週になって発行されたと伝えています。

 

この特許書類には、著名なインタフェースデザイナーが数名クレジットされており、内容的には、様々な形態のレイヤーを使用したMac OS Xの共有ユーザインターフェース要素について述べられています。

基本的な概念は、Adobe Photoshopなどのレイヤーと同じ構成になっていて、つまりは、ベースとなるレイヤーがインターフェースのベースカラーとなり、その上にレイヤーを積み重ねることでインターフェース要素のグラフィカルパターンを定義することができ、シェーピング・レイヤーと呼ばれる最終層が、総合的なインターフェースデザインをコントロールする仕組みになっています。

 

UI要素の動きに対応してパターンレイヤーを解釈すること以外に、Appleの説明によれば、インターフェース要素の動きに対応して、インターフェース要素に他のグラフィカルな変更を加えるという効果が与えられるそうです。

例えば、ユーザインターフェース要素が、照明、陰影、色の特性を定義する1つ以上のレイヤーを含むことができるとした時、ユーザがUI要素を移動すれば、レイヤーが変化することでUIの照明、陰影、色の特性を変えることができるということになります。

Appleはさらに、メニューバーの色や明度を時刻やコンピュータの使用時間、または、アクティブかアイドルかなどによって変えることが可能であるとし、これらをある状況や評価基準を基に、部分的なユーザインターフェースとしてではなく、全体のUIを変更できるようになるとしています。

 

Appleは、今年後半に(9月?)リリースされると噂されるMac OS X 10.6 Snow Leopardで、ユーザインターフェースに変更を加えると一部で指摘されていますが、UI変更に関する具体的な情報は伝わって来ていません。